Livelyの代表取締役、岡えり氏が目指すのは、『聴くコミュニケーションでチャンスを作り、孤独を減らす』ことです。今回は、岡氏に起業の経緯や現在の取り組み、起業家に必要なマインドについて伺い、独自の起業家精神を探ります。
人生経験は武器になる
Q. まず始めに、起業のきっかけをお伺いしてもよろしいでしょうか?

岡様
元々は作業療法士だったんですけど、ワンオペの子育てだったので、なかなか子供とゆっくり時間を過ごす事ができず、心の余裕がなくなってしまい、こんな子育てしたくなかったという想いがあり、専業主婦になりました。専業主婦は楽しかったけど、次第に社会と断絶された気分や、キャリアが空白になってしまうような、置いていかれる、焦りのようなものがあって、のんびりしちゃってていいのかなと思い、働きたいな、と思ったけど、子育てと両立できそうな働く選択肢が少なかった。
下の子2人を預ける先を探さなきゃいけない、子育てしながらも融通が効く仕事を見つけなきゃいけないけれども、なかなかそれが見つからないという中で、「オンラインで人と話す仕事」を見つけてからは、すごく楽しく、お金も頂けて、自分が好きなことで喜んでもらって仕事ができたので、個人としては良かったと完結した。しかし、自分と同じように、ママ友や地元沖縄の友人が働きたくても選択肢がないという壁にぶつかっているのを見た時に、私がやってきた「家にいながら、誰かの話を聞く」っていう仕事はは本当に喜ばれる仕事であり、もっと当たり前になればいいなという風に思ったのが最初のきっかけでした。
しかし、傾聴ボランティアと言われるぐらい、「聴く」ということにまだまだ社会が価値が感じていなかったので、どうやったら実現できるかなって思った時に、Twitterでたまたま成瀬(Lively共同創業者)を見つけて、彼がやっていたオンラインサロンに入った。 経営を学びたいと思っていたので、給料いらないので働かせてもらってもらえないですかと言って、働かせてもらった。ちょうどその時期に成瀬がHASTU(HATSU起業家支援プログラム)のメンターをすることが決まっていたので、ここで勉強してみたら?と背中を押してくれたので、受けることを決めました。
私はビジネス経験が全く無かったので、何も分からない状態でHATSUに行って、最初、用語を覚えるのも必死でしたが、3ヶ月のプログラムを終えて、その後、起業することを決めました。
Q. HATSUを終えて色々な選択肢が考えられる中で、「起業」に背中を押したものはなんだったのでしょうか?

岡様
成瀬と出会った時には、自分が聴き手として活動していたオンラインプラットフォームに派遣するための事務所を立ち上げようと思っていたので、「経営とは何か」を最初知りたかった。スタートアップをやろうとは思っておらず、こじんまりと思っていました。
まず自分がプレーヤーとしてやり続けるという選択肢ももちろんありましたが、できることを続けるのはつまらないと思ったことと、お金が増えることよりも、一緒にランチに行く友達がお金がないと暗い顔をしている人たちがハッピーなる形が増えたほうがいい、その人たちの働く選択肢を増やした方がいいと思い、起業しました。
「岡さんのやりたいことをやって下さい」という言葉
Q. 岡さんは第1期生としてチャレンジャー制度に参加され、鎌倉で起業されていますが、改めてHATSU鎌倉でのプログラム中のお話をお伺いできますか?

岡様
「聴くことで働く選択肢をつくる」というゴールは今も昔も変わっていなくて、そのための方法論はどんなものがあるか、メンターたちとディスカッションしていました。メンターからアイディアをいただいた中でクラファン形式のようなものもありましたが、プロジェクトが終了ってなれば終わりになってしまう。そうではなく、スナックみたいな感じでずっとあり続けて、いつでもそこに戻ってこれる形にしたいなという感じで本当に色々なアイディアをもらっては自分で考えてを繰り返していました。その中で、メンターの1人に、「岡さんのやりたいことをやって下さいね」と言われました。わたしが色々な人からのアドバイスを受けて、本当にやりたいことを見失わないかを心配してくれたんです。
Q. 素敵なメッセージですね。最終的にいまのビジネスアイディアにはどのように行き着いたのですか?

岡様
元々のオンラインプラットフォームのリブランディングみたいな感じで、私が2, 3年やっていたものと同じシステムです。私の経験がそれしか無かったので、何回も要素を抽出して、100人ぐらいが話を聞きに来てくれる中で、この人がリピートする理由は何だろうとか、私の身の回りでは起きている事象が、他の人がやったらどうなるかを見ながら変えていこうという、とりあえずやってみようでした。でもうまく言語化できないことも多くて、めっちゃ怒られましたけど(笑)
想いを言語化して、熱を出し続けて、何度でも伝え続ける
Q. 最後に、これから起業を志す方へ、取り組んだ方が良いことや持って欲しい考え方などを教えて頂けますか?

岡様
私はもともと起業家になりたいとか、独立願望は全く無く、仕事は生活するためのお金を稼ぐ手段としか正直思ってませんでした。でもいまは、どっちも重視で、家族もすごい大事で、仕事も本当に自分がやりたいことが見つかって、時間もお金も忘れて取り組めることがこんなに楽しいと思える事が幸せだと思っています。リスクもうまくいかないこともたくさんあるけど、楽しいと思えます。ただ、私は本当に周りの人に助けてもらってばかり、自分に足りないものが多いので、知識も戦略もお金もないという中で自分ができることを認めて助けてくださいって、チームで乗り越えればいいことなので、こうやって仲間をつくってみんなでやっていけばやりたいことは出来ると思っています。
Q. 仲間をつくる上で大切なこととは?

岡様
Livelyを作りたいという想いを、周りのひとが私以上に持つ事ってないと思います。だからこそ私がずっと熱を出し続けてないと周りは動かせないので、恥ずかしがらずに、言語化して何度でも話し続けていくことが重要だと思います。私も言語化がすごく苦手で、自分の話なんてしたくなかったけど、私が何度でも何度でも伝える。そうすると、しだいに振り向いてくれるひとがでてくるし、ありがたいことに協力しようと手を差し伸べてくれるひとがでてくれるので、諦めずに何度でも伝え続けるっていうことが大事だと感じています。
編集後記
岡さんのインタビューを通して、これまでの経験を通して生まれた自分が心から実現したいという想いと向き合っていくことの大切さに、非常に感銘を受けました。
私自身、現在進めている新規事業でも、実現したい想いを言語化することはもちろん、その想いを熱意にして、何度でも伝え続けることで、仲間を増やしていくことで、社会貢献に繋がる事業創出をしていきたいと、改めて気を引き締め、尽力していきたいと思います。
会社概要
会社名:株式会社Lively
本社:神奈川県藤沢市藤沢3
代表者:岡 えり
設立:2020年10月9日(トークの日)
事業内容:
●LivelyTalk(ライブリートーク)の企画・開発・提供
●カジュアルEAPサービス(アクティブリスニングサービス)の提供
●アクティブリスニングスキル教育
URL:https://about.lively-talk.com/

