2024年6月末、私はシミックホールディングスを退職し、自身が設立した株式会社NERVに専念する道を選びました。退職後の半年間は、これまでの人生で最も挑戦的であり、同時に最も多くのことを学んだ期間となりました。この期間、収入源が不安定であることのプレッシャーと、背水の陣という状況が、私の覚悟と行動力を試す試練となったのです。
退路を断つことの重要性は、よく耳にします。しかし、それを実際に体験することは、想像をはるかに超える困難を伴います。独立後の生活は、毎日が決断と努力の連続でした。安定した収入がなくなったことで、自分自身の生活を守るために、何をするべきかを常に考え、実行に移す必要がありました。スポットコンサルに積極的に取り組んだり、趣味の写真をビジネスにしたりと、色々と稼ぐことに貪欲に取り組みましたが、それらを通じて得た経験は、私の価値観を大きく変えるものとなりました。
明日どうなるかわからない不安に襲われ、なかなか寝付けない夜もありました。夜中2時に愛犬と一緒に散歩したり、むずむず病のような症状を呈して、全く寝れない不安からさらに眠れなくなるのです。その中でも、自分を奮い立たせ、目の前の課題に向き合う努力を続けました。
働くことの意味、そして世の中に貢献して対価を得ることの尊さを、私は改めて実感しました。どんな仕事であれ、自分が行った行動が誰かの役に立ち、その結果として収入を得る。そのプロセスがいかに素晴らしいかを深く感じるようになったのです。今回の経験を通じて、これまで気づかなかった労働の尊さと、支えてくれる人々のありがたさを痛感しました。
また、この半年間で、起業とは自分の全てを賭ける命懸けの行為であることを改めて理解しました。アントレプレナーシップを育てる講座を提供している立場でもあるからこそ、この経験をこれからのチャレンジャーに伝えたい。本気で取り組むからこそ、困難を乗り越える力が湧き、結果として成果を生むことができる。この覚悟がなければ、独立後の道のりを歩み続けることはできなかったでしょう。
日々の苦労を乗り越える中で、私が学んだ最も重要な教訓は、「耐え忍ぶ力」が成長を生むということです。困難に直面したとき、私たちは逃げる選択肢もありますが、その場で耐え、解決策を模索し続けることで、思いもよらないチャンスや新しい発見が生まれるのです。この半年間で得た教訓は、私の人生の財産となりました。
もし、これから起業や独立を考えている方がいるならば、私は「退路を断つことの意味」をお伝えしたいです。自分を追い込むことで初めて見える景色があり、そこから得られる経験は、何にも代えがたいものです。そして、どんな小さな仕事でも、誰かの役に立つことで自分自身の存在意義を感じられる。その瞬間の積み重ねが、未来への大きな一歩を作るのだと信じています。
これからも、私は挑戦を続けます。この半年間の経験を糧に、より多くの価値を社会に提供できるよう努めていきたいと思います。私の体験が、少しでも多くの方に勇気を与えられたら幸いです。
